…いや、いくら寿命ったって、普通フォークとか折れないよね。 スタンディング中に折れてよかったけど、 もしツインリンクもてぎの下りを60km/hとかで疾走中だったら死んでたかも。 ゲルマンの中の人はそろそろ品質というものについて再考した方がよいと思います 本当に。
折れ口の塗料のハゲっぷりを見ると、フォークの後ろから前に向かって折れたようだ。 そういやこんなの前にどこかで見たことあるなぁ、と思ったら これだった。色まで同じ。同じ症状が2例あるということは、やっぱり(フロントを ウルトラハード化したことが原因じゃなくて、) 元々フロントフォークが強度不足・脆弱なんだろうね。ゲルマンの人め…! わかってるよ、いろいろ改造したりやたら長距離乗ったり 想定スピードよりも速い速度で走ってるからだ、なんてことはさ。
…うーん、やっぱりコレってなんとか直らんものだろうか。 ブレニー技研のGM-8300とかGM-5520とかで 7000系アルミの板を四方から貼り付ければ、強度は十分なんじゃなかろうか…。 こんな例も あることだし。
幸いというかなんというか、我輩のBD-1は20インチ(406)化していたので、 20インチフォークがそのまま使える。BOMAやらTYRELLやらのカーボンフォークを 買う人が多いらしいが、我輩は貧乏なのでそんな高いものは買えん!ということで なんか無いかなんか無いかと探してたら引っかかったのが RSTのRF-M2-100(for 20")。安心の台湾製。 なぜかプロダクト一覧に載ってないが、 カタログ には載ってる。RIGID FORKというのを探してみよう。
これ、国内で買おうとすると安くても一万円くらいするのであるが、 ギアステーションちうところで 購入すると、なんや半額くらいになるみたい。それだ!(頭悪い)。ここは他にも、 BD-1を20インチ化するときに使うブレーキとかもお安く売っててとっても良心的。 さくさく申し込んで払い込んで一週間くらいで手元に届きました。 購入したのは以下のとおり。 今回はバッシュガードも合わせて買ったのでちょっとお高め。
型名 | 品名 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|
RST RF-M2-100(for 20") | 20インチフォーク | 5800円 | 451タイヤもハマるが、その時はロングアーチのキャリパーブレーキと、 ブレーキ固定用の穴を手で貫通させることが必要。 ディスクブレーキ台座もついててかなりオトク。 |
TEKTRO RX5 | ショートリーチVブレーキ | 1885円 | 20インチ化してる人はフツーのVブレーキが使える。我輩はSTIレバーで引くので ショートリーチに |
DRIVELINE バッシュガード PCD 130mm 56T | 2030円 | チェーンがよく外れるからさー… | |
送料 | 2000円 | 小物ばかりだともっとお安いらしい | |
取り扱い手数料 | 300円 | え、ナニそれ!? | |
輸入消費税 | 500円 | 輸入品に消費税かけんのん!? | |
計 | 12515円 |
うん、新品のフォーク買うよりはずいぶんお買い得ですぞ。
取り扱い手数料と輸入消費税は佐川が届けにきた時に「代引きでーす」と
徴収されたのでびっくりした。つまり「宅配ボックスに入れといて」は使えないって
こと?面倒だなぁ…。
箱が実にイイカゲンでよろしい。中身で勝負的でぐっとくる。
梱包解いたらこんなカンジ。フォークコラム長いな!420mmあるんだけど、実際 もう30mmくらいほしかった…。
実はこれだけではまだ組み立てられない。もう一つ部品が必要だ。それは、 ヘッドパーツを押さえるためのクランプ。28.6mm(オーバーサイズ)の シートポストクランプが使えればいいんだが、 普通シートポストクランプは内径に段差が設けられており、 そのままでは使えないものが多い。以下のいずれかを選択すること。
探せない人は、2. とか 3. でいいと思う。我輩、3. をやりかけたんだけど 1. を発見してしまったのでボツった。 自転車屋で外形が34.9mmぴったりのコラムスペーサー (少し肉厚である必要あり。我輩はノギス持って店頭で測らせてもらった)を探し、 それに割りを入れて、34.9mmのシートポストクランプの中にハメこむだけ。 これで28.6mmのコラムクランプとして使える。 一応写真だけ上げとく。ちゃんと使えることも確認済み。これで800円くらい。 写真だとスペーサー部分がちょっとひっこんでるけど、本当はツライチまたは 少しクランプから出るようなスペーサーを入れた方がよい。
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関係ないけど、アヘッドの自転車はこういうのがあると輪行の時便利よね。 ハンドル動かしてもヘッドの締め付けが変わらないんだもの。
2012/02/19追記。結局、上の例の小さいシートクランプでは力不足(乗ってると だんだんガタが出てくる)だったので、下で作った34.9mm + コラムスペーサーの クランプでガッチリ止めることにした。幅が広くてトルクもバッチリかかって、 こっちなら問題なし。最初からこうすればよかったよ…。
あとは、魂の奥底から ぼわっとインチキおじさんが湧き出すような衝動に従って組み立てるだけ。 元のヘッドパーツが逆向きになっている人(デフォルトBD-1はそう)は、 ヘッドパーツを正向きに付け替えなければならず、かなり面倒。我輩は既に MORTOPのヘッドパーツ HS-110を使っていて、これは (上下のベアリングやらベアリング押さえやらが対称なので) 上下逆にする必要がないスグレモノだったため、特にヘッドパーツ抜いたりする 必要はなかった。ヘッドパーツの下玉押さえをフォークコラムから抜く必要は あったけど、それはゴムハンマーでごんがごんが叩いたら傷もつかず抜けたしな! (※よい子はまねしないでね)。
下玉押さえをフォークに打ち込む時は、内径が30mmくらいの長い水道管を使うのが 簡単でお安くてよろしい。長さが450mmくらい必要になるが、強度は十分だし金槌で 叩いても平気。水道管万歳。
で、上から適当にコラムクランプで押さえる。一応水平出るかしらと思って コラムスペーサー(2mm、金色)を入れておいたが、無くてもよかったかもしれない。 最初、(このヘッドパーツはシールドベアリングだし、)あんま調整とか要らんでしょ、 と思って玉あたり調整はほとんどしなかったのだが、やっぱり微妙なガタが 気になったので、内径32mm x350mmの水道管と、M6x280mmの(頭なし)ネジx2 及び M6継ぎを購入し、コラム下と上とにこれらを通して玉あたり調整をした。 このコラムは最上部・最下部が開口してて、そこにちょうどコラムキャップが ハマるので、治具さえ作っちゃえば調整はしやすい。ゆうても 前後にガタガタ動かなければ問題なし。
※2012/02/19変更。やっぱこっちじゃないとトルク不足で…。
本当は、 こういうDAHONとかのパーツを使えば、ハンドルの折りたたみ機構を損なわずに フォークをリジッド化できるんだけど…まぁ重くなっちゃうし、ねぇ。
で、さくさくと組み立てたものが以下の写真。もうこのフォルムではBD-1とは 呼べまいなぁ…。以前のフォルムはこちら参照。
メリットとデメリットは以下の通り。
メリット:
デメリット:
全然違う自転車になりました。乗り味が全く違う!フロントが かっちりしてるからスピード出しても不安じゃないし、急ブレーキでも安定感が 全然違う。もがいてもフロントがふらふらしない。 普通のミニベロってこんなカンジなんだなぁ、というのを感じることが できる。ただし、BD-1特有のクイックなハンドリングや「じゃじゃ馬っぷり」は 完全に無くなってしまうので、BD-1の乗り味がいい、と少しでも思うなら こういう改造はしない方がいいと思った。まる。
あと、デメリット部分にも書いたが、固すぎる。もう少し柔らかくしないと、 100km超は辛い(実際辛かった)。デフォルトのリアエラストマーを半分くらいの 大きさに切って付けたら、BBが高くなるのとか前下がりになってるのとかが 一挙に解決しそうな気がする…。
他、気づいたことがあったらまた追記します。