2010/08/16
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※SPAM防止のため捻ってある

BD-1: 折れたフィッシュボーンを直す

■はじめに

BD-1のたくさんあるアキレス腱のうちのひとつ、フィッシュボーン。 Bromptonと違って、自転車を持ち上げた時にリアサスがぶらぶらしないように 固定する、リアスイングアーム左根元付近についてるプラスチックの黒い部品。 これがたいへんよく折れる。多分R&Mの陰謀。 入手性は比較的高い(首都圏ならYsとかでフツーに売ってる)が、 900円とかかかっちゃって思いのほかお高いので、修理することを考えてみる。

■準備するもの

あったモノを使ったので材料費はタダ。こんなの揃えなくても皆様持ってる…よね?

■修理手順

まずは折れたフィッシュボーンを取り外す。3mmのヘキサレンチでボルトを緩めるだけ。 外れたフィッシュボーンはこちら。かなりのポッキリっぷり。というか、 リアスイングアーム重量の全てがズシリとのしかかる部品にしてはチャチ過ぎないか ドイツ人の中の人。
次に、金ノコで釘の頭を切断する。これはまぁその通り。釘の頭を取ることで、 この釘をダボとして使うわけだ。え、ダボって知らない?こう…二つの部品を 繋げるために使うヒゴのような…ええいWikipediaで調べなさい!
それから、さっきのフィッシュボーンを綺麗にして、 断面に垂直にドリルで穴を開ける。ここに釘を差し込むので、かなり深く、 ちょっと釘より細い穴を穿つ必要がある。 絶対に左右突き破らぬよう、慎重に深く穿つこと。ゆっくりゆっくり穴を開ければ そんなに難しくないはず。とはいえ、 実はフィッシュボーンは微妙に複雑な形状をしているので、 ホントに切断面に垂直に穴を開けると、後で釘がうまいことささんなくなるから注意。 作例もモノスゴ斜めになってる。まぁコレはコレでアリかもしれんけれども。 終わったら、エポキシ系接着剤を塗りたくって釘を差し込む。

もう一方の片割れにも、この釘ダボに合うように穴を開け、そちらにもエポキシ系 接着剤を塗りたくる。

で、それが終わったらグイっと差し込む。作例では釘ダボをやたらとナナメに 打っちゃったけど、ちゃんと差し込めるように対面に穴を開けといたので 問題なし。「こういうのをあてがい細工とゆうんじゃ」って死んだ親父がゆってた。
完成図。このまま24時間は寝かせて、エポキシ系接着剤が完全に硬化したら完成。 少々曲げても大丈夫なくらいの強度はばっちりある。

あ、フレームに取り付ける時は、ムリがかかんないようにネジ位置を調節してね。

■評価

今のところ問題ない。折りたたみの時には折れた部分からしなるが、 補強が入っているため、再度折れることもないようだ。しばらく使ってみよう。 ただ、気持ち補強の釘は3本の方がよかったような気がする。二本で折れたら、 次は三本にチャレンジしよう。

…ところで、交換しようと思って買ってきてしまってる新品のフィッシュボーンは どうしようかコレ…。いや予備に持っときゃいいんだけどさ。