2018/09/08
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300円でできるBD-1リアサスのリジッド化(完結編)

■はじめに

本文書は、 300円でできるBD-1リアサスのリジッド化 の完結編である。たぶんもうこれ以上つつくことはないだろう!という満足 できるものができたので、それをご紹介する。

■前のは不満だったのん?

いや、全然不満じゃなくて、むしろ大変気に入ってる。結局、走行距離2万km超えても 全く問題なくてノートラブルだったし、踏めば踏むだけ進む感覚は、通常のBD-1では 味わえないものだし。結構な人が「リジッドは固すぎるし怖い」 「フレームが折れそう」とかいって元に戻すのを、軟弱なヤツラよ!と思って見てた 正直。

のだが、defiさんがやってきた結果、まっとうに長距離を走る小径車としてはそちらが メインになって、BD-1は近距離ポタリングかお買い物自転車になりつつあった。 「…ちょっと柔らかいリアサスでもいいんじゃないかな…」そう思い始めて しまったのだ。実は我輩が一番軟弱でした!

■どうするのん?

まず、エラストマー(黒、ノーマル)に戻してみた。20インチ化してるから30mmくらいに カットしているので、それはそれでオリジナルよりかなり硬い。のだけど、それでも やっぱり柔らかすぎて、ちょっとケイデンス上げるとおしりがぼよんぼよんする。 お買い物自転車でもそれはさすがになぁ…。

そこでムックはひらめいた。「エラストマーをもっと短くカットして、残り部分に 詰物すれば、いいカンジにもっと硬くなるんじゃない?」それだ!

エラストマーはちょうどカットした残りの9mm厚のものがある。詰物は…前買った ちょっとサイズがイビツだったTSキャップが余ってる。これをカットして使おう! ということで、工作に必要なのはこちら。

エラストマーの厚さ9mmが、今回はジャストフィットだった。というのは、 アルミ棒の長さが13mmで、TSキャップの底厚が今回は3.5mm程度だったので、 9+3.5 = 12.5mm、これ以上エラストマーが厚いと、今度はとめ方を工夫しないと すぐTSキャップが抜けたり固定できなくなるところだった。でも、乗り心地を調整 するためにもっと厚いエラストマーが必要な方は、色々やってみるとよろし。

20インチ化していないBD-1に対応するには、「エラストマー+TSキャップの全長が 40mmになるようにする」ことだけ気をつければよろし。20インチ化してる人は 上のとおり30mmくらいね。

■で、こうなった

というわけでできたものがこう。白いのは塩ビ板。フレーム側に両面テープで貼り付けている。

走ってみて感動した。いい…スゴくいい!もしかしてこれがシルキーライドってやつ!?(違)

今のところ、デメリットは一点だけ。「TSキャップにあけたφ12mmの穴がキツすぎて、 サスがストロークするたびにこすれてキュイキュイ音がする」こと。もうちょっと ゆるくしとけばよかった…。そのうち削れてなじむかなぁ。

おお…完成した…!もうそう思っちゃっていいんじゃないかな!?

なお、我輩は、フィッシュボーンは取ってしまって、この部分を結束バンドで 止めている。折りたたみの時にフィッシュボーンが折れてしまうことが 複数回あった(折りたたむとフィッシュボーンだけがシルエットから飛び出すので、 どこかに当たって折れる)ので、輪行する人はこれがベストだと思う。 劣化するから一年一回くらいは交換が必要だけどね。

■まとめ

最高だ…!この方式以上のものはもう思いつかない!というか、 なぜ今まで誰も試さなかったんだ!? というくらいのスバらしい実装だと自画自賛するんだが…どうだろうか?

問題は、最近TSキャップの入手が困難になってることかもしれない。 底が平らなの(I型)じゃなくて、丸いの(II型)がメジャーになってきてるんだよね…。

これ、どなたか製品化してくんないかしら。需要は大きいと思うし。 モノ自体はとっても簡単に作れるから原価も安くできるし、たとえばエラストマーと 詰物(ここではTSキャップ)のサイズを5mm違いで4サイズくらい、しかもそれぞれ 500円くらいで出せば、組み合わせで硬さを自由に調節できる上に、 フツーのBD-1にも20インチ化したBD-1にも使えて、これはもォバカ売れ間違いなし! あー、でも製品化するなら、固定方法とフレームへの傷防止の観点から、 エラストマーと詰物の配置は 逆にした方がいいかもね。あ、製品化するときは我輩へのお断りはいらないんで、 その分販売価格をお安くしてください是非。 BD-1のカスタムパーツって高過ぎだと思うんだ…。

ん?加茂屋から似たようなの出てたっけ?