eruby(Extened Ruby) Plubin 1. はじめに erubyは、「複数文字にルビを振る」マクロを提供する。 KAGデフォルトの[ruby]タグは、一文字にしかルビを振れず、複数文字に ルビを振ろうとすると少々トリッキーな使い方が必要になる。また、ルビ 中に改行もできない。これを解決するために作成された。 ルビ位置には、中央、左寄、右寄、均等割り(=def)が指定できる。 2. 使用例 最初に一回だけ、KAGスクリプト(例えばfirst.ks)の頭で以下を実行。 [call storage="eruby.ks"] そうすると、eruby が使用可能になる。 ; 均等割付でルビを振る [eruby text="しめ" str="七五三"]と読むのだよ。 ; 中央割付でルビを振る [eruby text="うそくさい" str="じなくそげな" align=c]ごつある。 3. KAGタグリファレンス [eruby text=ルビ str=ルビ対象文字列 align=] 説明: ルビを振る 引数: text=ルビ 実際に振るルビ。 str=ルビ対象文字列 ルビを振る対象文字列を指定する。 指定しなかった場合は、[ruby]タグと同じ動作になる (その場合はalign=は無視される)。 align=ルビ形態 ルビを振る形態を指定する。指定しないと'e'がデフォルトとなる expand|e 均等割付(def) center|c 中央寄せ left|l 左寄せ right|r 右寄せ 4. 長所・短所特徴 ○複数文字へのルビの右寄せ・左寄せ・中央寄せ・均等割付ができる。 ○文字をゆっくり表示した場合、ルビもその文字に合わせてゆっくり。  表示される  ※オリジナル[ruby]は一文字表示されるとルビも全部一気に表示される ○改行・改ページを跨いだ場合、ルビも改行・改ページされる。  ※オリジナル[ruby]は改行・改ページを考慮してくれない △ルビと本文は一文字づつ表示するため、fixed フォントでないと  自然に見えないことがある △ルビと本文は一文字づつ表示するため、文字間に1ドット空白が開いたり  することがある △ルビ振り中にセーブポイントを設けてはいけない。ルビはセーブされない。 ×「本文で振ったルビを履歴中にも振る」拡張をしている人は、この  マクロを使わない方がよい。[eruby]は[ruby]とは別の方法でルビを振るので、  履歴中には振られない、だろう。きっと。拙作ExtHistoryLayerを使うことを  お勧めする。